【実録】「タダで教えてあげる」は罠?SNSに潜む“イラストレーター狩り”の組織的勧誘を暴く

脱サラ×ハウツー

はじめに

「好きな絵を仕事にしたい」「副業から独立を目指したい」――――そんなイラストレーターの卵たちの純粋な夢が、いまSNS上の「組織的な勧誘」に狙われています。一見親切なフォロワーが、実はあなたをターゲットにした「営業部隊」だったとしたら……。

私が体験した、その巧妙な手口と組織の裏側を公開します。

1. 始まりは「素敵なイラストですね!」というDM

ターゲットにされるのは、一生懸命に作品を投稿しているイラストレーターです。

  • 褒め殺しのアプローチ: 「イラストの雰囲気が大好きです!」「もっと多くの人に知られるべきです」というDMで警戒心を解きます。
  • 親近感の演出: 「私も元々は普通の会社員(パティシエや事務など)でした。今はフリーランスで自由に描いています」という、親しみやすい境遇を装ったプロフィールを提示してきます。

2. 「無料相談」という名のクロージング

仲良くなると、必ず「教えましょうか?」という提案が来ます。

  • LINE通話への誘導: 「文章では伝えきれないので、一度お話ししませんか?」と電話やビデオ通話に誘います。
  • 独学の不安を煽る: 「独学だと時間がもったいない」「私の環境なら最短で結果が出る」と、フリーランスへの挑戦を一人で進めることに対する不安を巧みに強調します。
  • 三者面談の罠: 信頼関係ができたところで、「私が尊敬している先生も紹介します」と、さらに断りにくい多人数での面談に持ち込まれます。実は私も、この面談の約束をするところまでいってしまいました……!

3. 発覚した「組織的」な実態

今回、私が確信を得たのは、「別々の二人から同時に営業されていた」ことが分かった瞬間でした。

  • 「カモ」リストの共有: Bさんに「Aさんとも繋がっています」と伝えた途端、Bさんは急に話を切り上げました。これは仲間内での「客の取り合い」を避けるためのルールがあるからです。
  • 見せかけのフォロワー数: 勧誘役たちは仲間同士でフォローし合い、コメントを送り合うことで「人気者」を演出しています。
  • コラボ企画の宣伝も「偽装」の可能性: 複数人での「コラボ」と称したラジオ番組や企画展の宣伝があっても、鵜呑みにしてはいけません。あたかも外部から評価されているような実績を偽造し、ターゲットを安心させるための演出である可能性が高いです。

4. これってネズミ講?マルチ商法?

彼らのビジネスの本質は「イラストレーターの卵を導き育てる」ことではありません。

  • 勧誘の連鎖: 高額なコンサル料を払って入会した人が、次は「SNS運用を教える人」になって別の人を勧誘し、紹介料を得る。この構造は実質的にマルチ商法(MLM)やネズミ講に近い仕組みです。
  • 「自立」への出口がない: 実際にイラストの仕事を得て自立する方法ではなく、「いかにSNSで人を集めて勧誘するか」という営業手法ばかりを教え込まれることになります。

5.ここで見分ける!「イラストレーター狩り」の組織的勧誘チェックリスト

  • 「おしゃべり」が異様に上手い: Zoomや電話で話すと、こちらの話を否定せず、聞き上手で褒め上手です。しかし、それは「信頼させて契約させる」ための営業スキルとして訓練されているからです。
  • こちらの質問や話題を「スルー」することがある: こちらが具体的な質問をしたり、雑談を振ったりしても、不自然に流されることがあります。これは、彼らが一度に何十人もの相手にテンプレートを使って返信しており、マニュアルにない話題に対応しきれていないためです。
  • いきなり出身地を明かし、本名を名乗ってくる: 「自分は怪しい者ではない」と安心させるために、早い段階で出身地や名字、フルネームを明かしてきます。これは「私は個人情報を出したので、あなたも信頼してください」という心理的な圧力をかけるテクニック(返報性の原理)です。
  • LINEへの移動を急がせる: インスタのDMは大量送信すると凍結されるリスクがあるため、早々に密室性の高いLINEへ誘導しようとします。
  • プロフィールが「元〇〇(苦労した過去)→今フリーランス」: パティシエや事務職など、誰もが親近感を持てる「苦労した過去」から、現在の「成功した姿」を見せるストーリー構成が全員共通しています。
  • コラボ企画の宣伝が「身内」ばかり: 一見活発なコラボも、実は同じグループのメンバー同士。外部からの客観的な評価ではなく、仲間内で「人気者」を演出しているだけ(サクラ)の可能性があります。
  • 三者面談(先生の紹介)を提案される: ある程度仲良くなったところで、「私が教わった凄い人を紹介する」と、さらに権威のある人物を登場させて、断りにくい雰囲気の中で契約を迫ります。
  • 中身が空っぽな「信者化」した受け答え: 営業スキルにもよるかもしれませんが、わたしが怪しいと思うきっかけになったBさんの場合、「実際に先生に教わってみての感想は?」という質問には答えず、とにかく「先生についていけば大丈夫」の一点張りでした。

おわりに

「教えてくれる」という人の親切を無下にできない優しい人ほど、この罠にはまりやすいです。しかし、本物のプロはDMで営業をかける時間は作品づくりに充てています。

「なんか怪しいな」と感じたその直感は、あなたの大切な時間とお金を守るための防衛本能です。違和感があれば、迷わずブロックして、作品を愛してくれる本当のファンのために筆を動かしましょう。大切なのは、どうしても学びたいことがあるときは、自ら探して選んだ「信頼できる人」にお願いすること。向こうから「教えてあげる」、「教え子を増やそうと思っている」と近づいてくる人には、決して頼らないようにしましょう。

【追記:みんなで一緒に戦いませんか?】

こうした組織のメンバーは、組織に入らなかった人にとっては「怪しい」止まりで通報には至らず、組織に入ってしまうともう後戻りできず……。その結果、決定的なボロが出ないまま、今この瞬間もSNSでのさばり続けている可能性が高いです。

一人ひとりの「小さな違和感」を共有することが、誰かの夢を守る大きな力になります。

同じような経験をされた方、あるいは「こんな怪しい見分けポイントもあったよ!」という心当たりのある方、ぜひコメント欄で教えてください。いただいた情報は、順次この記事に追記して、より強力な「自衛マニュアル」にしていきたいと思っています!

ご協力の程、よろしくお願いします!

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